桜鈴姫†出逢ひの刻†



「ふぅ…──わかっています……今夜にでも、顔をだします」



私はふかいため息を吐いたあと、じぃに約束をした


母上様がいらっしゃるのだから、顔をだすのは普通なのだけれど……


私は、どうもあの方が苦手だ



城に来ては、大奥でドンチャン騒ぎをして帰っていく




自由奔放と言うか、自分勝手と言うかなんというか……──



取り合えず、私は苦手


だから、母上様に顔を出すと言うことは、ドンチャン騒ぎに付き合わなければいけないということなのだ


なんて憂鬱何でしょう


一人沈んでいると、じぃが思い付いたように発言した


「姫様!!お稽古が嫌でいらっしゃるなら、実成院様をお迎えいたしましょう!!」


「うぅん……──そうね……いいわ…」


まぁ、お稽古をするよりは母上様をお迎えするほうがまだまし



でも、朝から母上様と会うなんて憂鬱ね


「では、早速準備をいたしましょう!!」


そんな私の思いとは裏腹に、じぃの明るい声が中庭に響いた