桜鈴姫†出逢ひの刻†




芹沢が入ってきた瞬間、笑いが収まった


皆が真剣な顔で芹沢を見つめる

すると、一人だけ呑気な近藤さんが、


「これは芹沢殿!!今、風珱君と皆で自己紹介をしていたのですよ」


すると、芹沢は機嫌が良いのか、かすかに笑いながらこちらにきた



そして、私の前に立った


私は、太刀と風呂敷を握りしめた


すると、………



「きゃっ!!」



私をまた昨日のように樽担ぎした


「主ら、こ奴が世話になったのぅ……今日からここに住まわすから、よろしく頼むぞ?」


「せ、芹沢殿!!」


芹沢は近藤さんの問いかけにも答えず部屋をでた


私は相変わらず……



「離しなさい!!離しなさいったら!!」


無駄な抵抗を続けていた



今更ながら思う




この、芹沢と言う男はつくづく勝手だ


勝手に、逃げ切らせてやると決め

勝手に、私を担いでここまで来て


そして、今日もまた勝手にどこかに連れて行かれている



あぁ……

私はどうなってしまうのだろうか?