あ……のオヤジっ!!
私は太刀と風呂敷を握りしめて、芹沢が出ていった襖を睨みつけた
「あの……お嬢さん?」
話しかけられて振り返ると、さっき近藤と呼ばれた男が申し訳無さそうに微笑んでいた
「芹沢殿がすいませんでした……事情は後で聞くので、今日は………トシの部屋で寝てくれないですか」
さっきから、話を勝手に進める近藤と言う人に、私の頭はついて行けず……
「私は、風珱と申します……あの……貴方のお名前は?ここはどこなのですか?」
すると、嫌がらずともせず、丁寧に自己紹介をしてくれた
「私の名前は、近藤勇です。そして、ここは京の町の治安を守る、会津藩お預かりの、壬生浪士組です」
壬生浪士組……
どこかで聞いたことがあるような……
考えても仕方ない
詳しい話しは明日といっているのだから……
「今日はよろしくお願いいたします」
私は頭を下げて挨拶をした
所で……
「”トシの部屋”とはどこですか?」
私が尋ねると、近藤さんが思い出したような顔をした
それから、私は近藤さんの案内を受けて、なんとかトシの部屋につくことができた
なんと近藤さんは、私の布団まで敷いてくれて、私はすぐ布団に入ることができた
「では、明日」
近藤さんが優しく微笑んで部屋をでた
そう
明日ですね
明日は長くなりそうだ……


