桜鈴姫†出逢ひの刻†



「なんやて!!……て、ごめんなさい……つい京都弁が」


和宮様は、やっぱり驚かれた


「私は、外へ出たいんです……自由になりたいんですっ」


私がすがるように和宮様を見つめた


すると、和宮様は真剣な顔をした

「風珱ちゃんの決意は、本当ですね?……これから、絶対に揺らぐ事はないのですね?」


私は、確りと頷いた



すると、和宮様はにっこりと笑った


「ならば、私は風珱ちゃんを応援いたしますよ?………」


そして、和宮様は遠くを見つめた


「風珱ちゃんは、私の大事な妹です……正直、わたくしには、何が正しくて何が間違いなのかなんて、少しも分かりません……だけれど、風珱ちゃん?…貴女には幸せになって貰いたいんです……だから、貴女がそう思うなら、それが正しくて、それが貴女の幸せなのでしょう……」


そして、和宮様は私の頭を優しく撫でてくれた


「そうと決めたのなら、二度とのこ城に戻って来ない覚悟で行くのですよ?……そして、絶対に幸せをつかむのですよ?」


「はいっ!!」



私の瞳からは、涙が溢れた


私を応援してくれるひとがいる



私の幸せを願ってくれるひとがいる



私を大事な妹と言ってくれるひとがいる




わたしは幸せ者だ



私がポロポロ泣いていると、和宮様が立ち上がった



「そうと決まれば、明日家茂様にお頼みに行きましょう……今日はもうお休みなさい」


「はいっ……───和宮様…ありがとうございました」


私の言葉に、返事を返すでもなく、頷ずくでもなく、ただ、和宮様は微笑んでくださった


私は、和宮様に一礼して、自分の部屋に帰った