桜鈴姫†出逢ひの刻†



「兄上……───成長いたしましたね」


私がそんな失礼な事を呟くと、怒るでもなく、むしろ兄上は照れたように頬を掻いた


「そうかのぅ……儂も、和宮を嫁にもらい、将軍としての立場や自覚というものがわかってきたのじゃよ………これも、風珱のおかげじゃのぅ……───」



「そんなことございません……───」

そうでしたね……──

もぅ、私が心配をする必要もありませんね……



「これで……───」


「風珱?どうかしたのか?」


私は兄上に、今までで一番の笑顔を向けた


「いいぇ……───では、私はこれで」


「あぁ……ではのぅ」


私は兄上に一礼して部屋を出た



この時からでしたね……──




私の”決意”の時が迫っていたのは