「ふぅ……──よく寝てしまったわ」
私が目を覚ますと、窓の外は夕焼けで紅く染まっていた
それにしても……
外が騒がしい……───
私が部屋から少し出ると、慌ただしく使用人が行き来をしていた
普段人通りが少ないこちらに沢山使用人が行き来していると言うことは、何かあったに違いない
私は、一人の女中に声をかけた
「城で何かあったのですか?」
「ひ、姫様!!……じ、実成院様が、大奥の風紀取締役の滝山様に毒をもったあと、さらには焼き殺そうとなさったとか……」
女中は言葉を詰まらせながらも、なんとか教えてくれた
「母上様がですか!?……貴女、じぃを呼んできてもらえますか?」
私は、あくまでも冷静を保ったままいった
すると、女中は「はいっ」と私に一礼してじぃの元へと走っていった
母上様がなにかしらやらかす事は予想はしていたが、ここまで来てしまえば……
まぁ、今回も帳消しまではいかぬとも、母上様への対処はごく軽いものだろう


