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「姫百合(ヒメユリ)、報告を」


「はぁーい」


姫百合の、女性らしくもない間延びした声に、男──帝武は肩をおとした


そんな帝武をよそに、姫百合はクスクス笑った



「んーとね……全然尻尾つかめなかった」


姫百合の呑気な答えに、ワナワナと怒りを押さえながら、「はぁーっ」と盛大なため息をはいた



「しょうがない……牡丹(ボタン)にも動いてもらうか」



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桜鈴姫†散り行く者達†に続く