「────っどうするべきかのう……」
珍しく頭を抱える芹沢
それも、無理はない
私だってどうすればいいかなんて分からない
和宮様からの手紙は、短く簡潔に、でも、とても重要な事が書かれていた
───────────────
大切な妹へ
手短に話します
実は、貴女が京の町にいるという情報が城に入ってきたのです
家茂様は、京に四天王を送り込んで、貴女を探させています
今、貴女がどこにいるのかは分かりませんが、もし、京の町にいるのなら、早くお逃げなさい
数日でも京を離れれば、きっと四天王に見つかることはありません
もう四天王達は、京の町にいます
貴女が京にいないと分かったらきっと城に報告に来るでしょう
その時まで、京を離れなさい
報告が入りしだい、また手紙を届けます
貴女が、どうか、逃げ切れますように
和宮
───────────────


