それから、一週間がたっても風珱ちゃんは見つかることはなかった



だが、ある日、城にある情報が入ってきた



『桜鈴姫様は、京の町にいる』




私は、どうするべきなのでしょう


せめて、今の状況だけでも伝えられたら……




私は、手紙を書くことにした




「春蘭」


春蘭は、私が天皇家にいるときから、ずっとみを守ってくれている忍


「この手紙を、風珱ちゃんに……それと」


「もし、風珱ちゃんに何かあったら、助けてあげて」


「御意」



私は、春蘭に風珱ちゃんの特徴をいい、手紙を私た



何より、千年桜を持っている娘を探せばいいのだ



優秀な忍の春蘭なら、三日もあれば、広い京の中から、風珱ちゃんを見つけられるだろう



私は、春蘭が去っていくのを只、見つめて祈った



「我が妹に幸あれ」