桜鈴姫†出逢ひの刻†



ふと、視線を城下町からそらすと、山は紅葉して赤や黄色に美しくそまっていた


もうすぐ神無月ね……──



そう言えば、ふと思い出した



兄上が神無月の中旬あたりから、和宮様が江戸城にいらっしゃるとおっしゃっていた気がする


「和宮様は一体どんなお方なんでしょう」


やっぱり、お綺麗なのかしら


心が広くて優しいお方ならいいのに……──



私は、同じ国のトップの妹と言う立場の者として少し親近感をもっていた


早くこちらにいらっしゃればいいのに


早くお会いしたいわ



私のなかに、一つ楽しみが増えた



「少し冷えてきたわね……」


じぃに休むと言ったのだから、休まないと悪いかしら…──?



まぁ、体も冷えてきたことだし…


私は大人しく布団へ入って眠りについた……───