僕の大切な人









「このプリンも、彼が持ってきて
くれた物なのよ
彼が持って来てくれるものは
全て美味しいものばかりなの」

「そうなんですか」

「弘恵は、彼とスイーツ食べ歩きを
計画中でね」

「そうなんですか」

「お店に行って、いただいたら
より美味しさが増すと思うのよ」

「そうですね」

「志穂さんをここに呼んだのは
ちゃんと言っておいたほうが
いいと思ったからなんだ」

「何ですか?」

「拓海は、志穂さんが知っている
拓海ではないんだよ
彼に関しては特になんだよ
志穂さんが、彼に無断で会いに行く
だけなら、何とか出来るだろうけれど
彼を傷つけるような言葉や傷つけた時は
私達では、拓海を止める事はできない」

「・・・」

「幼馴染の志穂さんでも、彼を傷つけたら
容赦ない仕打ちをすると思う」

「叔父様も叔母様も、
私がすると思っているんですか」

「人は分からないものだよ
身内さえ分からない時があるのだから
他人だと余計に分からないものだよ」

「叔父様」

「気分を害したのならすまないね
でも、分かってほしい」

「…私は、用がありますので
帰ります」

「そうか」

「お気を付けておかえりになって下さい」