僕の大切な人






「志穂、おかえりなさい」

「志穂、おかえり」

「ただいま、お母さんお父さん」

「今日の夕ご飯は志穂の好物ばかりよ」

「ありがとう、お母さん」

「…志穂、何だか変わったわね」

「そうだな」

「10年、向こうにいたからだよ」

「そうか」

「久しぶりに、如月の叔父様と叔母様に
会うのも楽しみ、清兄と奥さんと子供と
拓兄に会うのも楽しみだな」

「志穂が楽しみにしてるのは分かるけど
清人君達と拓実君には暫くは会えそうに
ないんだよ」

「どうして?」

「清人君は社長、拓実君は副社長に
就任して1年3か月しか経ってない
仕事でいろいろと忙しいからな」

「叔父様と叔母様は?」

「会長に就任したよ
彼女は家でのんびり過ごしてるみたい
時々は、引っ張り出されるらしいけど」

「そうなんだ」

「清人君達と拓実君には
志穂がこっちにいる間には会えるよ」

「うん」