「オーダーだけじゃないから
お店にある商品は数千円の手頃な
値段から数百万、数千万の
高額な商品もあるから」
「そうか」
「瑠依さんが、ジュエリーは
自分で買う時も誰かにプレゼントする時も
される時も、何かを思ってだったり
願いが込められてたりするもんだろって
オーダーの場合は、余計に強い思いが
込められてるからって言ってました」
「そうだな」
「恭司さんは、瑠依さんに任せたんですか」
「俺なりに、イメージするもんがあったから
瑠依にそれ伝えて作ってもらった」
「それじゃ、世界で一組の指輪ですね」
「他では、絶対売ってませんか?」
「そんな心配は、しなくて大丈夫です」
「そうなのか?」
「まったく同じ指輪はないです」
「そうなんだ、嬉しい
ありがとね、恭司」
「渚、礼なんていいんだ、
俺が指輪を贈りたかったんだから」
「うん」

