いつまでも



朝のHRを終え、体育館が工事中の為テレビ放送で実習生あいさつが行われた。

「飯島菜月です。古典を担当させていただきます。よろしくお願いします」

テレビの向こうで、もう三人目ぐらいになる実習生のあいさつが行われていた。

飯島菜月。
可愛らしい声とは裏腹にすっとしたモデルスタイルの彼女は、明らかにモテる組だと思った。


そして、彼女がテレビから消え、交代で入ってきたのは………、


――――ドキッ…

「相葉優哉です。数学を担当させていただきます。3ヶ月、よろしくお願いします。」

澄んでいる声、ふわふわした黒い癖毛、ピンと伸びた背筋。どこか、近寄りがたいオーラの彼は…噂で耳にしたように、整った顔立ちだった。

隣のクラスからも、違う階からも、悲鳴に近い女子生徒の声がけたたましく響いたのは言うまでもない。