学校が終わると私は急いで病院に向かった。





しばらくして病院に着いた。

看護婦さんに個室に案内された私。

部屋を軽くノックした。

「はい!」

幼い返事が聞こえた。

私は静かに部屋に入った。

幼い女の子が不思議そうに私を見つめる。

「お姉ちゃん誰?名前なんて言うの?」

泰樹くんの妹はまだ幼稚園児みたい。

「私優美って言うの。はじめまして。よろしくね。」

すると幼い女の子は

「私は美緒。よろしくね。お姉ちゃん。」

泰樹くんの妹は美緒ちゃんか。

「何歳かな?」

まだ幼い美緒ちゃん。

「5歳なの。」

やっぱり幼稚園児だ。

美緒ちゃんの目はなんだか寂しそう。

泰樹くんがいないからかな。