そこは草が刈り取られ、グラウンドとして使用しているっぽい荒地。
草村から出ずに二人仲良く並んでしゃがみ、身を潜めるようにして対象が到着するのをジッと待つ。
やがて、
堤防の上を走って来た車のヘッドライトが、迷うことなく下りてきて、一台のライトバンが荒地のど真ん中に停車した。
が、ちっとも車を降りる気配はない。
まぁ、そりゃそうだ。
ここからじゃ、車内に居る人数すらわからないしね、どう動けばいいかさっぱりだ。
「どうすりゃいいっすか?」
隣の谷口さんに尋ねてみる。
だって先が全く見えず、メチャクチャ不安だし。
「役者が出揃うまで待て」
あっさりした一言が返って来た。
草村から出ずに二人仲良く並んでしゃがみ、身を潜めるようにして対象が到着するのをジッと待つ。
やがて、
堤防の上を走って来た車のヘッドライトが、迷うことなく下りてきて、一台のライトバンが荒地のど真ん中に停車した。
が、ちっとも車を降りる気配はない。
まぁ、そりゃそうだ。
ここからじゃ、車内に居る人数すらわからないしね、どう動けばいいかさっぱりだ。
「どうすりゃいいっすか?」
隣の谷口さんに尋ねてみる。
だって先が全く見えず、メチャクチャ不安だし。
「役者が出揃うまで待て」
あっさりした一言が返って来た。



