「そいつ見たし。顔だってハッキリ覚えてるしね。俺にもその組織に潜入させろ」
「おバカさんだな、お前。顔知ってるだけのお前が潜入して、何ができるんだ?」
優しい言い回しだが、やっぱり窪田も俺をバカ呼ばわり。
もうすっかり、『有坂皆人』がバカの代名詞みたいになってっし。
「じゃあ、俺は何すりゃいんだよ? 指示くれよ、色ボケシルバー」
ふて腐れて言ってやると、窪田は俺を真っ直ぐ見詰め、
「取引場所がどこかわかるまで、俺たちが出来る事は何もない。お前は、愛しい兄ちゃんの無事でも祈っていろ」
言ってまた、同じ男ですら危うく惚れてしまいそうなほどの、色気たっぷりな笑みを見せた。
「おバカさんだな、お前。顔知ってるだけのお前が潜入して、何ができるんだ?」
優しい言い回しだが、やっぱり窪田も俺をバカ呼ばわり。
もうすっかり、『有坂皆人』がバカの代名詞みたいになってっし。
「じゃあ、俺は何すりゃいんだよ? 指示くれよ、色ボケシルバー」
ふて腐れて言ってやると、窪田は俺を真っ直ぐ見詰め、
「取引場所がどこかわかるまで、俺たちが出来る事は何もない。お前は、愛しい兄ちゃんの無事でも祈っていろ」
言ってまた、同じ男ですら危うく惚れてしまいそうなほどの、色気たっぷりな笑みを見せた。



