ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】

「何のことですか?」


「とぼけんなよ。お前、俺のパソコンいじったろ?」


「いいえ」

表情変えずに石原は答えた。



見兼ねた漆原が口を挟む。


「なぁ、愛甲(アイコウ)。俺たちゃ、お前を疑いてぇわけじゃねぇ。ただ、お前が裏切ってないってぇ確証が欲しいだけだ。

今、ここで、蜂須賀の部屋に侵入した納得いく目的を話せ」


この組織で石原は、『愛甲』と名乗っていた。



「蜂須賀さんに、女を紹介してもらおうと思ったんです。最近暇だし、ご無沙汰なんで」

言って石原は、苦笑して見せた。