やはり――
尾行(ツ)けられていたか。
石原は目を伏せ、一度視線を蜂須賀から逸らし、静かに一つ息を吐く。
が、すぐに蜂須賀に戻し、微笑み返した。
「ゴミは分別して、か。お前って、そういうモラルにこだわるヤツだったか?」
蜂須賀は、冗談っぽく、からかうように言った。
「ええ、まあ……。こうデカデカと『不燃物』とか書かれていると、なんだか脅迫されてるみたいで。つい従っちゃうんです」
石原も冗談っぽく返した。
「それ、何なんだ? わざわざこんなとこまで来て捨てるようなものか?」
言って、未だ掴んだままの石原の腕の先にある、茶色い紙袋に視線を落とした。
早々に探りを入れてきたか、と石原は身構える。
尾行(ツ)けられていたか。
石原は目を伏せ、一度視線を蜂須賀から逸らし、静かに一つ息を吐く。
が、すぐに蜂須賀に戻し、微笑み返した。
「ゴミは分別して、か。お前って、そういうモラルにこだわるヤツだったか?」
蜂須賀は、冗談っぽく、からかうように言った。
「ええ、まあ……。こうデカデカと『不燃物』とか書かれていると、なんだか脅迫されてるみたいで。つい従っちゃうんです」
石原も冗談っぽく返した。
「それ、何なんだ? わざわざこんなとこまで来て捨てるようなものか?」
言って、未だ掴んだままの石原の腕の先にある、茶色い紙袋に視線を落とした。
早々に探りを入れてきたか、と石原は身構える。



