「じゃあさ、これだけは教えてくれよ。兄貴でも、チワワくんを助けられなかったってこと?」
俺の中に湧き上がる不安をそのまま谷口さんにぶつけた。
「石原なら大丈夫だ。心配すんな」
「答えてねぇし。なんでそんなこと言い切れるんだよ?」
責めるように語気を強めて言うと、谷口さんは、気持ち目を伏せ、また思い切り息を吐き出した。
そして、再び目線を上げると、何かを諦めたような顔をして俺を見詰め、ゆっくりと口を開いた。
「急所は外れている。というか、外してある」
「は?」
意味がわからず、聞き返した。
俺の中に湧き上がる不安をそのまま谷口さんにぶつけた。
「石原なら大丈夫だ。心配すんな」
「答えてねぇし。なんでそんなこと言い切れるんだよ?」
責めるように語気を強めて言うと、谷口さんは、気持ち目を伏せ、また思い切り息を吐き出した。
そして、再び目線を上げると、何かを諦めたような顔をして俺を見詰め、ゆっくりと口を開いた。
「急所は外れている。というか、外してある」
「は?」
意味がわからず、聞き返した。



