ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】

――って。

いくらなんでも長すぎる。



しびれを切らして、俺から口を開いた。


「また兄貴が関係してんですか?」


谷口さんは再び俺に視線を寄越した。今度は殺傷能力低そうだ、と胸を撫で下ろす。



「俺たちが、龍を巻き込んだ」


微かに眉を寄せて、谷口さんは言い辛そうに答えた。


「どういうことだよ? ちゃんと説明しろよ……じゃなくて、してください」


問い詰めれば、大きな溜息を吐きながら、灰皿に短くなった煙草を押し付けた。


そして、

「お前には言えない」

灰皿から俺に視線を戻してそう言った。