だから坂下は、抗体保持者の少女を殺した。
生死は神だけが決める。人間(ヒト)が操作できてはいけない。
だとしたら、血清の存在は邪魔だ。
「血清ならある」
俺が教えてやると睦月くんは、
「えっ? 死んでなかったの?」
裏返った、ちょっと間抜けな声で聞き返す。
「少女は死んだよ」
「じゃあ……」
「兄貴が感染したんだ。ああこれ死んだって本気で思ったし。けど兄貴は戻った。抗体保持者になったんだ。多分今、どっかで血清、必死で作ってんじゃね?」
「そんな……まさか……」
弱々しくこぼした後、睦月くんは黙り込んでしまった。
余りの驚きに言葉を失った?
兄貴の感染を、睦月くんは知らない?
ということは、坂下から聞いていない。
坂下は気付かなかった? そんな訳ねぇよな。ヤツは少女が倒れるのを見届けたはずだ。
生死は神だけが決める。人間(ヒト)が操作できてはいけない。
だとしたら、血清の存在は邪魔だ。
「血清ならある」
俺が教えてやると睦月くんは、
「えっ? 死んでなかったの?」
裏返った、ちょっと間抜けな声で聞き返す。
「少女は死んだよ」
「じゃあ……」
「兄貴が感染したんだ。ああこれ死んだって本気で思ったし。けど兄貴は戻った。抗体保持者になったんだ。多分今、どっかで血清、必死で作ってんじゃね?」
「そんな……まさか……」
弱々しくこぼした後、睦月くんは黙り込んでしまった。
余りの驚きに言葉を失った?
兄貴の感染を、睦月くんは知らない?
ということは、坂下から聞いていない。
坂下は気付かなかった? そんな訳ねぇよな。ヤツは少女が倒れるのを見届けたはずだ。



