「有坂くん、彼を……止めて」
呟いた細い声と共に、波の音が遠くに聞こえる。
「『彼』って、坂下のこと? てか睦月くん、今どこ?」
「有坂くん。俺もう、何が正義かわかんなくなっちゃった。龍一さんたちが正義だとしたら、亮(リョウ)くんは悪だよね? でもさ、俺、亮くんが悪だなんて思えないんだ」
『亮くん』てのは坂下のことだよな?
「睦月くん、ひょっとして……坂下をツバサ学園に連れて行った?」
『ひょっとして』も何も、それは確信だったけど、やんわり尋ねれば、睦月くんは「うん」と力なく頷いた。
「俺も今向かってるから。坂下は絶対止めるから、だから睦月くん、変な気起こすなよ? な?」
「そっか、良かった。あとさ、桜庭さんに『ごめんなさい』って伝えて。それから『ありがとう』も」
「ちょっと睦月くん? 俺の話聞いてる?」
呟いた細い声と共に、波の音が遠くに聞こえる。
「『彼』って、坂下のこと? てか睦月くん、今どこ?」
「有坂くん。俺もう、何が正義かわかんなくなっちゃった。龍一さんたちが正義だとしたら、亮(リョウ)くんは悪だよね? でもさ、俺、亮くんが悪だなんて思えないんだ」
『亮くん』てのは坂下のことだよな?
「睦月くん、ひょっとして……坂下をツバサ学園に連れて行った?」
『ひょっとして』も何も、それは確信だったけど、やんわり尋ねれば、睦月くんは「うん」と力なく頷いた。
「俺も今向かってるから。坂下は絶対止めるから、だから睦月くん、変な気起こすなよ? な?」
「そっか、良かった。あとさ、桜庭さんに『ごめんなさい』って伝えて。それから『ありがとう』も」
「ちょっと睦月くん? 俺の話聞いてる?」



