ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】

そこへようやく、待ちに待った日置登場。



「龍一さんが得た情報、全て事実と一致しています。それで、更に調べたんですけど、気になったことが……」


そう言って、窪田の目の前の赤城課長のデスク上に、書類の束をパサリと置いた。



窪田はそれを手に取ることすらせず、

「睦月のことか?」

と、落ち着いた口調で聞き返す。



「はい。もうご存知ですか……」

日置は申し訳なさそうに答えた。


確かに君の情報収集、時間掛かり過ぎだったけども。睦月くんのことは、単なる兄貴の勘だ。それを裏付けるデータはやっぱり必要な訳で。



「いや、続けろ」

案の定、窪田も何ら咎めることなく先を促した。



「坂下(蜂須賀)の標的は児童養護施設『ツバサ学園』。彼はここ出身です。そして15で脱走した時一緒だったのが、梶隼人、先日自爆した横山夏樹、そして……当時10歳だった睦月さん」