見かねたのか、それまで黙って聞き手に徹していた窪田が口を開いた。
「俺も詳しくは知らないが、睦月は、若干12歳で政府のシステムに侵入し、攻撃を仕掛けたそうだ。面白半分で、だ。ガキの悪戯にしちゃあスケールがデカいな」
「そんなヤツが、なんで……?」
誰も聞かないから俺が聞いてやる。
もったいぶってねぇで、とっとと全部教えやがれ、コンチクショー。
「その類い希な才能に目を付けたのが桜庭だ。自ら彼の世話を買って出て、父親代わりとなって、根気良く粘り強く、正しい方向へと導いた。
睦月を更生させたのは、桜庭だ。その恩を仇で返すようなこと、あの睦月がするとは考え難い」
「尾行に失敗、そんなヘマをあの睦月がするとも考え難い。だとしたら……」
兄貴の言葉を途中で遮って、谷口さんが語気を強めて言った。
「証拠もないのによせ、龍。今、睦月を呼び戻す」
そして、携帯を手にして片手で操作すると、耳元へ持っていった。
「俺も詳しくは知らないが、睦月は、若干12歳で政府のシステムに侵入し、攻撃を仕掛けたそうだ。面白半分で、だ。ガキの悪戯にしちゃあスケールがデカいな」
「そんなヤツが、なんで……?」
誰も聞かないから俺が聞いてやる。
もったいぶってねぇで、とっとと全部教えやがれ、コンチクショー。
「その類い希な才能に目を付けたのが桜庭だ。自ら彼の世話を買って出て、父親代わりとなって、根気良く粘り強く、正しい方向へと導いた。
睦月を更生させたのは、桜庭だ。その恩を仇で返すようなこと、あの睦月がするとは考え難い」
「尾行に失敗、そんなヘマをあの睦月がするとも考え難い。だとしたら……」
兄貴の言葉を途中で遮って、谷口さんが語気を強めて言った。
「証拠もないのによせ、龍。今、睦月を呼び戻す」
そして、携帯を手にして片手で操作すると、耳元へ持っていった。



