「黙れって。なんもしねぇヤツに限って簡単に言いやがる」
谷口さんは腹立たしげに言って、舌まで鳴らした。
そりゃそうだろ。俺、ほんとになんもしねぇもん。だから事件解決だって、俺からしたら簡単だ。
いつだって、デキるヤツらであっと言う間にミッションコンプリート。気付けば全てきれいに片付いているしね。
「そういや、兄貴。目的地ってどこなんだよ?」
谷口さんの尤もな悪口はスルーして、まだ聞いていない、一番肝心要の部分を問う。
「郊外の児童養護施設だ」
答えた兄貴の顔が心なしか歪んだように見えた。
「まさか……」
脳裏にふっと浮かんだ心当たりに、思わず口から漏れ出た声。
誰に対してって訳でもなかったけど、
「多分、間違いない」
と、兄貴は律儀に答えてくれて、そして更にこう言った。
「これは――
――復讐だ」
谷口さんは腹立たしげに言って、舌まで鳴らした。
そりゃそうだろ。俺、ほんとになんもしねぇもん。だから事件解決だって、俺からしたら簡単だ。
いつだって、デキるヤツらであっと言う間にミッションコンプリート。気付けば全てきれいに片付いているしね。
「そういや、兄貴。目的地ってどこなんだよ?」
谷口さんの尤もな悪口はスルーして、まだ聞いていない、一番肝心要の部分を問う。
「郊外の児童養護施設だ」
答えた兄貴の顔が心なしか歪んだように見えた。
「まさか……」
脳裏にふっと浮かんだ心当たりに、思わず口から漏れ出た声。
誰に対してって訳でもなかったけど、
「多分、間違いない」
と、兄貴は律儀に答えてくれて、そして更にこう言った。
「これは――
――復讐だ」



