ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】

「行き先、一応吐かせましたけど、蜂須賀が急遽変える可能性も考えられます。本名も吐かせたので今、日置に情報とらせてます。

集められるだけ集めてアセスメントし、今後どう動くか想定してから戦略を練った方が、遠回りのようで近道かと。

見切り発車は危険過ぎる」


ハーフ顔で流暢な日本語を喋る兄貴を、不思議な気持ちで眺めていた。



「そうだな。てことは、日置待ちか」

窪田も納得したようだ。



「トラックごと梶を連れて来たから、蜂須賀は足を失った。少しは時間稼ぎになってんじゃねーか?」


谷口さんが得意げにそう言うと、


「蜂須賀は今、ノーマークか?」


と、兄貴が心なしか顔を曇らせ問う。



「心配すんなって。睦月が追ってるよ。まあ安心しろとは言い切れねぇけど」


谷口さんは苦笑しながら答えた。