救急外来に辿り着くなり、そのスライドドアを躊躇うことなく勢い良く開け放った。
居合わせた病院のスタッフ数人が、慌ててこちらへ駆け寄って来て、
「関係者以外立ち入り禁止です。すぐに出て」
的なことを口々に叫びながら、俺を押し出そうとする。
「警察だ」
言いながら、谷口さんが背後から俺とスタッフの間に割って入り身分証を見せると、俺に集っていたスタッフたちは一斉に一歩下がり、俺と谷口さんの周りに丸い空間が出来た。
「いち、にぃ、さんっ」
掛け声と共に、チワワくんは担架から処置台へと移された。
居合わせた病院のスタッフ数人が、慌ててこちらへ駆け寄って来て、
「関係者以外立ち入り禁止です。すぐに出て」
的なことを口々に叫びながら、俺を押し出そうとする。
「警察だ」
言いながら、谷口さんが背後から俺とスタッフの間に割って入り身分証を見せると、俺に集っていたスタッフたちは一斉に一歩下がり、俺と谷口さんの周りに丸い空間が出来た。
「いち、にぃ、さんっ」
掛け声と共に、チワワくんは担架から処置台へと移された。



