取調室から有無を言わさず追い出された俺。
どうせ兄貴、みゆっちにも会わず、ここへ直行したんだろ。
そんなことを考えたら、お腹の大きいみゆっちが、余りに不憫で泣けてきた。
哀愁に浸っていると、谷口さんも戻って来た。
「ヘリの許可出たわ。おら、とっとと行くぞ――
――ってお前、ここで何やってんだ?」
谷口さんが不思議そうに尋ねる。
「張り切ってっとこ悪いんだけどね、谷口さん。残念ながらヘリ飛ばす必要なくなったし」
そう言ってやっても谷口さんは、訳が分からないといった不思議顔。
「拷問のプロが戻って来た」
感極まって涙声になる俺。
格好悪すぎだろ、情けねぇ。
「はっ? てことは……」
呆然としながらも、谷口さんが取調室のドアノブに手を掛けて扉を開けようとするから、
「ちょっ、入るなって言われてんだって。兄貴に怒られんだろ?」
慌てて、谷口さんと扉の間に割り込んで、それを制す。
どうせ兄貴、みゆっちにも会わず、ここへ直行したんだろ。
そんなことを考えたら、お腹の大きいみゆっちが、余りに不憫で泣けてきた。
哀愁に浸っていると、谷口さんも戻って来た。
「ヘリの許可出たわ。おら、とっとと行くぞ――
――ってお前、ここで何やってんだ?」
谷口さんが不思議そうに尋ねる。
「張り切ってっとこ悪いんだけどね、谷口さん。残念ながらヘリ飛ばす必要なくなったし」
そう言ってやっても谷口さんは、訳が分からないといった不思議顔。
「拷問のプロが戻って来た」
感極まって涙声になる俺。
格好悪すぎだろ、情けねぇ。
「はっ? てことは……」
呆然としながらも、谷口さんが取調室のドアノブに手を掛けて扉を開けようとするから、
「ちょっ、入るなって言われてんだって。兄貴に怒られんだろ?」
慌てて、谷口さんと扉の間に割り込んで、それを制す。



