「やっぱお前、なんもわかってねーのな? 龍のことも、そんで俺のことも。
俺は、龍がやりそうなことぐらい簡単に想像つくだろって言ってんだ。だからってそれを理解してる訳じゃねぇ。
男が、自分の家族以上に守らなきゃなんねーもんなんて、この世にはねーよ。
それを任務のために平気で見捨てるアイツは男じゃねぇ、カマヤロウだ」
「谷口、よせ。奥さんの前だぞ」
谷口さんの暴言に、見かねた窪田が口を挟む。
けど谷口さんはそんなの構わず続けた。
「だけどそんな龍を選んだあんたは――」
言って、その視線をみゆっちに向ける。
「――すごく強い女(ヒト)だと思う」
それまで気丈に涙を堪えていたみゆっちが、大声上げて泣き出した。
俺は、龍がやりそうなことぐらい簡単に想像つくだろって言ってんだ。だからってそれを理解してる訳じゃねぇ。
男が、自分の家族以上に守らなきゃなんねーもんなんて、この世にはねーよ。
それを任務のために平気で見捨てるアイツは男じゃねぇ、カマヤロウだ」
「谷口、よせ。奥さんの前だぞ」
谷口さんの暴言に、見かねた窪田が口を挟む。
けど谷口さんはそんなの構わず続けた。
「だけどそんな龍を選んだあんたは――」
言って、その視線をみゆっちに向ける。
「――すごく強い女(ヒト)だと思う」
それまで気丈に涙を堪えていたみゆっちが、大声上げて泣き出した。



