エレベーターから出て来た蜂須賀は、通路の柵の上からこちらに向かってスッと腕を伸ばした。
その手には、もちろん銃が握られている。
兄貴は素早い動きで、巻き込むように右腕で少女を自分の背後へ押しやり、自分が盾になった。
ダン――
銃声が耳をつんざく。
兄貴は左大腿をやられて、崩れるようにその場に両膝を落とした。
続けてもう一発。
少女の身体が、その首から血しぶきを撒き散らして、後方にふわっと傾く。
それを立膝の状態で見上げる兄貴。いつもはキュッと引き締まっている口元を微かに緩め、目を見張る。
その光景は俺の目に、まるでスローモーションのように映った。
その手には、もちろん銃が握られている。
兄貴は素早い動きで、巻き込むように右腕で少女を自分の背後へ押しやり、自分が盾になった。
ダン――
銃声が耳をつんざく。
兄貴は左大腿をやられて、崩れるようにその場に両膝を落とした。
続けてもう一発。
少女の身体が、その首から血しぶきを撒き散らして、後方にふわっと傾く。
それを立膝の状態で見上げる兄貴。いつもはキュッと引き締まっている口元を微かに緩め、目を見張る。
その光景は俺の目に、まるでスローモーションのように映った。



