あいつら……。
中に味方が居ること、ちゃんとわかってんの?
手荒な方法で銃撃から俺を守ってくれたのは谷口さん。すぐ横に俺と同じ様に腹這いになっている彼に、
「これって、打ち合わせしてあったの? だったら最初から俺にも伝えとくべきだろ?」
不満をぶつければ、
「打ち合わせなんかしてねぇわ、バカ皆人。流れを読め、流れを!」
と。いつものバカ呼ばわりだ。
ムカつきます。
「どうなってんの? 何で銃撃始まったんだよ? 俺、訳わかんねぇ。どうか教えて、谷口さま」
開き直って、モヤモヤの原因になっている疑問、全てを吐き出した。
「ここの音声も映像も、俺が司令塔へ飛ばしてんだよ」
谷口さんは腹這いのまま白衣の左胸辺りを摘まみ上げ、その胸ポケットを俺に見せる。
そこには、気持ち太目の万年筆が一本さしてあった。
中に味方が居ること、ちゃんとわかってんの?
手荒な方法で銃撃から俺を守ってくれたのは谷口さん。すぐ横に俺と同じ様に腹這いになっている彼に、
「これって、打ち合わせしてあったの? だったら最初から俺にも伝えとくべきだろ?」
不満をぶつければ、
「打ち合わせなんかしてねぇわ、バカ皆人。流れを読め、流れを!」
と。いつものバカ呼ばわりだ。
ムカつきます。
「どうなってんの? 何で銃撃始まったんだよ? 俺、訳わかんねぇ。どうか教えて、谷口さま」
開き直って、モヤモヤの原因になっている疑問、全てを吐き出した。
「ここの音声も映像も、俺が司令塔へ飛ばしてんだよ」
谷口さんは腹這いのまま白衣の左胸辺りを摘まみ上げ、その胸ポケットを俺に見せる。
そこには、気持ち太目の万年筆が一本さしてあった。



