ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】





アイボリーの通路を真っ直ぐ進んだ先の扉を抜けたら、研究所のロビーに出た。



吹き抜けの造りで二階はコの字の通路のみ。その通路沿いにいくつもの扉が並んでいた。


正面は全面ガラス張り。その下部が自動ドアになっている。


左手には受付けみたいな半円形のカウンター、現在は無人だ。

朝早いからなのか、今日が休日だからなのか、どちらかはわからない。




「そろそろだな」

ボソリ、蜂須賀が呟いた。


と、巨大ガラスの向こう側に、漆原ご一行が姿を現した。その中にはもちろん、兄貴も居た。


兄貴はいつだって冷静沈着。緊張しているんだか、素なんだか、涼しげな無表情からは全く読み取れない。