「お兄ちゃんのところに案内してやるよ」
太郎くんはニヤと不敵な笑みを見せて言った。
「嬉しいね。久々だから感激し過ぎて俺、泣いちゃうかも」
「悪ぃけどさ、お前の軽口、正直全然面白くねぇし、どっちかってーと不愉快なんだわ。黙っててくれる? あと『太郎くん』ってのやめろ」
「そうなの? 俺は名前で呼ばれるの大歓迎だしね。なんなら太郎くんも俺のこと『皆人くん』って――」
「黙れっつってんだよ」
喋っている途中で、拳銃持った前腕に頬を横殴りされ、俺の顔は吹き飛んだ。
太郎くん――あ、違った、蜂須賀は、すぐさまチャキッと俺に向かって銃を構え直す。
全く隙ののないヤツだ。
太郎くんはニヤと不敵な笑みを見せて言った。
「嬉しいね。久々だから感激し過ぎて俺、泣いちゃうかも」
「悪ぃけどさ、お前の軽口、正直全然面白くねぇし、どっちかってーと不愉快なんだわ。黙っててくれる? あと『太郎くん』ってのやめろ」
「そうなの? 俺は名前で呼ばれるの大歓迎だしね。なんなら太郎くんも俺のこと『皆人くん』って――」
「黙れっつってんだよ」
喋っている途中で、拳銃持った前腕に頬を横殴りされ、俺の顔は吹き飛んだ。
太郎くん――あ、違った、蜂須賀は、すぐさまチャキッと俺に向かって銃を構え直す。
全く隙ののないヤツだ。



