半身を起こして呆然としている俺のこめかみにヒタと、固い物が触れる感触。
何度も経験したからわかる、間違いなくそれは銃口。
さすがの野獣谷口も動揺してか、太郎くんに一歩出遅れ、銃口を抜いたが構えるまでには至らなかった。
「気を緩めんなっつったのに、クソッ……」
苦々しく言って、谷口さんは顔を歪めた。
「太郎くん、君のお仲間、木端(コッパ)だよ? 何考えてんだよ?」
彼の気に障るようなことを言わないよう、慎重に言葉を選びながら問う。
一体全体何がしたいんだ、太郎くんは。さっぱり読めないし。
「仲間なんかいらねぇ。邪魔くせぇ」
「だったら最初っからここに呼ばなきゃ良かったんじゃね? そしたら彼らも死なずに済んだ、だろ?」
何度も経験したからわかる、間違いなくそれは銃口。
さすがの野獣谷口も動揺してか、太郎くんに一歩出遅れ、銃口を抜いたが構えるまでには至らなかった。
「気を緩めんなっつったのに、クソッ……」
苦々しく言って、谷口さんは顔を歪めた。
「太郎くん、君のお仲間、木端(コッパ)だよ? 何考えてんだよ?」
彼の気に障るようなことを言わないよう、慎重に言葉を選びながら問う。
一体全体何がしたいんだ、太郎くんは。さっぱり読めないし。
「仲間なんかいらねぇ。邪魔くせぇ」
「だったら最初っからここに呼ばなきゃ良かったんじゃね? そしたら彼らも死なずに済んだ、だろ?」



