太郎くんは相も変わらず涼しげな貴公子顔で、俺の背後、やや上方に視線をやると、
「そろそろモノが到着する頃だ。受け取って来る」
流暢な日本語でそう言った。
けどまぁ見た目はああでも、日本生まれの日本育ちなんだろうけどね。
「お前ら、一緒に来い」
太郎くんは俺と谷口さんに向かって吐き捨てるように言う。
何だよその上から目線の命令形。
ムカつくわー。
谷口さんは「はい」と模範的な返事をし、太郎くんの後について歩き始めた。
仕方がないので俺も渋々従った。
谷口さんがだんまりを決め込んでいるので、俺もお口はチャックだ。
下手に動いたら命取り。今俺にわかるのは、それぐらいだ。
「そろそろモノが到着する頃だ。受け取って来る」
流暢な日本語でそう言った。
けどまぁ見た目はああでも、日本生まれの日本育ちなんだろうけどね。
「お前ら、一緒に来い」
太郎くんは俺と谷口さんに向かって吐き捨てるように言う。
何だよその上から目線の命令形。
ムカつくわー。
谷口さんは「はい」と模範的な返事をし、太郎くんの後について歩き始めた。
仕方がないので俺も渋々従った。
谷口さんがだんまりを決め込んでいるので、俺もお口はチャックだ。
下手に動いたら命取り。今俺にわかるのは、それぐらいだ。



