ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】

長めで緩くウェーブがかった、色素の薄い茶髪。そしてスラリと伸びた長身、まぁ俺ほどデカくはないけどね。


この後姿、どっかで見たことあるような……。



「おい、ツカハラ。お前が呼んだ学生二人来たぞ。本当にコイツラ信用できんだろうな?」

熊男がその背中に声を掛ける。


『ツカハラ』? 知らねぇな。



ツカハラと呼ばれた男は、ゆっくり振り返り俺と谷口さんに視線を寄越す。



あっ! い・う・え……お?