「はい」
スピーカーから男の声が答える。
「学生アルバイトの前橋です」
上部のカメラに向かってニッと微笑みながら谷口さんは言った。
気持ち悪い……。
「佐々岡も一緒か?」
「はい、一緒です」
谷口さんが答えると、扉が静かに左方向へスライドして開いた。
中は休憩室みたいな場所だった。研究者の控室か何かか?
「お前……ほんとに学生か?」
インターホン越しに対応した人物らしい、モッサリとした熊みたいな大柄の、白衣が全く似合っていない男が、谷口さんを見るなり怪訝そうに尋ねた。
スピーカーから男の声が答える。
「学生アルバイトの前橋です」
上部のカメラに向かってニッと微笑みながら谷口さんは言った。
気持ち悪い……。
「佐々岡も一緒か?」
「はい、一緒です」
谷口さんが答えると、扉が静かに左方向へスライドして開いた。
中は休憩室みたいな場所だった。研究者の控室か何かか?
「お前……ほんとに学生か?」
インターホン越しに対応した人物らしい、モッサリとした熊みたいな大柄の、白衣が全く似合っていない男が、谷口さんを見るなり怪訝そうに尋ねた。



