俺も同じ様にIDカードを身に付けながら、
「あの、お言葉を返すようですが谷口さん。学生ってのはいくら何でも……。即刻、正体バレやしませんかい?」
おずおずと物申してみる。
「医大生なんか、オッサンみてぇなのがウヨウヨ居るだろ?」
「そうなの?」
「知らん」
「え? 何その『時の流れに身をまかせ』な感じ。あんた、ジュディ・オングか?」
「テレサ・テンだろ?」
さすが昭和っ子、詳しい――じゃねぇわ!
けどこの人には何言ったって無駄なんだ。どうせ、上からの指示に従うのみだの何だの……。
「俺らはただ、上から言われた通りに動けばいい。なーんも考えなくていいから楽だろ?」
まるで――
友達を遊びに誘う小学生のような無邪気な笑顔でそう言った。
ほらね。
「あの、お言葉を返すようですが谷口さん。学生ってのはいくら何でも……。即刻、正体バレやしませんかい?」
おずおずと物申してみる。
「医大生なんか、オッサンみてぇなのがウヨウヨ居るだろ?」
「そうなの?」
「知らん」
「え? 何その『時の流れに身をまかせ』な感じ。あんた、ジュディ・オングか?」
「テレサ・テンだろ?」
さすが昭和っ子、詳しい――じゃねぇわ!
けどこの人には何言ったって無駄なんだ。どうせ、上からの指示に従うのみだの何だの……。
「俺らはただ、上から言われた通りに動けばいい。なーんも考えなくていいから楽だろ?」
まるで――
友達を遊びに誘う小学生のような無邪気な笑顔でそう言った。
ほらね。



