「俺、スリーピング・ビューティーみたいだった? じゃ、乃亜がチューして起こしてくれたんだ?」
ちょっと困らせてやろうと思った。
今度は小首を傾げ、不思議そうに俺を見た。
「ああ、してないんだ。じゃあ、やり直し。俺、チューしてくれないと起きないから」
言って、再びベッドの上にポサリと身体を沈め、布団もキッチリ首元まで引っ張り上げて目を閉じた。
「グェッ」
苦しくて変な声が漏れた。
キリキリと物凄い力で首を締め付けられている。
恐る恐る目を開ければ、開けた視界全面にむさ苦しい野郎の顔が。
「よぉ、眠り姫。王子様が来てやったぞ。 俺が濃厚なチューで起こしてやろうか?」
ゲッ、谷口さん。しかも相当ご立腹。
甘えん坊皆人くんのお茶目な戯言、一体どこから聞いていたのか。
聞くのも恐ろしいのでやめておく。
ちょっと困らせてやろうと思った。
今度は小首を傾げ、不思議そうに俺を見た。
「ああ、してないんだ。じゃあ、やり直し。俺、チューしてくれないと起きないから」
言って、再びベッドの上にポサリと身体を沈め、布団もキッチリ首元まで引っ張り上げて目を閉じた。
「グェッ」
苦しくて変な声が漏れた。
キリキリと物凄い力で首を締め付けられている。
恐る恐る目を開ければ、開けた視界全面にむさ苦しい野郎の顔が。
「よぉ、眠り姫。王子様が来てやったぞ。 俺が濃厚なチューで起こしてやろうか?」
ゲッ、谷口さん。しかも相当ご立腹。
甘えん坊皆人くんのお茶目な戯言、一体どこから聞いていたのか。
聞くのも恐ろしいのでやめておく。



