谷口さんが両手を上げて立ち上がった。
すぐさま、再び車のライトが点灯される。
俺は身を屈めたまま草村の中を全力で移動し、その明りから逃れた。
見るからに物騒な連中が更に3人、車から降り立つ。
あのライトバンは定員4人だろう。これで車の中は空だ。
そいつらに向かって谷口さんは、
「モノは持って来たか?」
平然とハッタリをかました。
グッジョブ、野獣谷口。
「一人か? 聞いていた話と違うな」
一人が口を開く。
明らかに疑っている風だが、谷口さんならなんとかするだろ?
「サツが嗅ぎつけたって聞いてな。最悪の事態に備えて、俺一人で来た。何か問題あるか?」
「大ありだ。連絡一つ寄越さず勝手に予定変更するようなヤツラは信用できない。こっちもムショ行きは御免なんだよ。悪いがこの話、無かったことにさせてもらう」
すぐさま、再び車のライトが点灯される。
俺は身を屈めたまま草村の中を全力で移動し、その明りから逃れた。
見るからに物騒な連中が更に3人、車から降り立つ。
あのライトバンは定員4人だろう。これで車の中は空だ。
そいつらに向かって谷口さんは、
「モノは持って来たか?」
平然とハッタリをかました。
グッジョブ、野獣谷口。
「一人か? 聞いていた話と違うな」
一人が口を開く。
明らかに疑っている風だが、谷口さんならなんとかするだろ?
「サツが嗅ぎつけたって聞いてな。最悪の事態に備えて、俺一人で来た。何か問題あるか?」
「大ありだ。連絡一つ寄越さず勝手に予定変更するようなヤツラは信用できない。こっちもムショ行きは御免なんだよ。悪いがこの話、無かったことにさせてもらう」



