雨宿り




「委員長」

「は、はい」

あかん。ぼけとった。

「俺な」

「うん?」

「去年入学して間もない時に委員長に会って、その…あの…」

な、なんやねん。モジモジして

ほんと、今日おかしい。

「い、委員長」

「はい!」

急に大きな声で、びっくりしたぁ。

「好きや!!」

「……」

「い、委員長?ちょっと、大丈夫か?」

「……」

「委員長って」

あっ!

一瞬、意識飛ばしてた。

「大丈夫?」

心配そうに見つめてる。

その瞳を見たら…

急に熱くなってきて顔がほてる。

「あかんか」

「へっ?」

な、何の話しやったっけ。

「委員長の事、好きになったらあかんか?」

「い、いや好きとか嫌いとか、自分の気持ちやし人からとやかく言えへん」

そうやんなっ?

「ほな好きでいていい?」

か、顔が近い!

「へっ?そ、それは…」

「俺の事…男としてどう思う?顔も見たないほど嫌か?」