教室の扉を開けたら
誰かいる!
電気がついてないから教室の中は暗く、誰かは分からへん。
渉やったらええのに…って、ありえへんな。
今日もサッカーの約束してたみ たいやし。
…へっ?
わ た る ?
立ち上がって私の方を振り返ったのは…渉や。
「大丈夫か?どっか痛いか?熱あるんちゃうか?」
「……」
「美桜?」
私の前まで来て肩に手を掛ける。
「美桜って?」
「へっ?」
頭の中が空っぽになった。
私…今此処で振られるんやろか。
別れ言われるにはちょうどええシチュエーションかもな… なんて客観的に考えてた。
「美桜、ちょっと座れ」
席に連れて行かれ座らされ
「顔色悪いで。ほんまに大丈夫か?」
「へっ?」
「さっき保健室見に行ったら、よう寝てたから…ついてよう思たんやけど先生に追い出されたから教室で待ってたんや」
待たれて振られるんか?
切ない! 今日は、聞きたないなぁ。
耳塞ごかな。



