雨宿り




渉を私の部屋に案内して

「ここが美桜の部屋か。やっぱり女の子の部屋やな。俺のとは大違いや」

珍しそうにキョロキョロ見てる。

私の部屋…そんな女の子らしないで。

どっちかいうたら殺風景や思うけど。

お姉らの部屋とは全く違うもん。

ちょっとは女の子らしい雰囲気あった方がええかな。

「美桜、美桜って」

「えっ?」

「難しい顔してどうしたん?」

難しい顔…あ、あかん。考え事してもうた。

「な、何でもないよ」

「?」

あ、そうや。プレゼント渡さな。

それの為に部屋に来てもうたんやから。

「渉」

「うん?」

「こ、これ…」

引き出しから取り出して渉に渡す。

「ごめん!昨日渡そ思て忘れて持って帰って来てしもた」

「これ…クリスマスプレゼント?お、 俺に?」

「うん」

「あ、ありがとう」

渉が笑ってくれた。

「中、見てええか?」

「う、うん」

リボンを解いて開けてる。

気に入ってくれますように!

ドキドキ!