「そんでな」

うん、何や?

「今年な」

「うん?」

「25日…空いてる?」

25日か、俺24日に会いたいんやけど…

「あぁ、空いてるけど」

「ほな、家へ来てくれへん?」

美桜ん家か?

「今年も家でクリスマスするんやけど…お姉ちゃんらが渉も呼べって。 あっ、無理にとは言わへんけど」

美桜ん家のクリスマスパーティー

「無理ちゃう。行きます」

何が何でも行く。

「ほんま?んまにええのん?渉ん家もクリスマスパーティーやるんちゃう?」

「俺ん家は兄貴と俺やで。そんなんやるかいな、せいぜいケーキ食べるだけや」

多分、兄貴も家にはいいひんやろ。

親父とお袋の二人きりの方がええんとちゃうか。

「ほな来てくれる?江上先生も夜勤違ったら来てくれるし」

「うん、分かった。あっ、クリスマスプレゼントとかいるんか?」

彼女の家のクリスマスパーティーって…考えたらどうしたらええんやろ?

えっ、そういうたら美桜の親に初めて会うんやな?

ど、どうしたら…何か緊張してきた。

「何もいらんよ。ご飯食べてケーキ食べるだけや」

そう言われても…