雨宿り




「お姉ちゃん!」

「ご、ごめん」

「そやけど…渉君」

「我慢強いなぁ」

へっ?

「健気やなぁ。よっぽど美桜の事が好きなんやな」

はぁ?

我慢強い?

健気?

何やねん、それ?

「薔子姉、この子意味分かってへん」

「そりゃ美桜やもん」

「そやな、美桜やもんな」

何が『美桜やもん』なん?

「ちょっとお姉ちゃん、分かるように言うて」

お姉ちゃん二人が顔を見合わせて、アイコンタクトしてる。

なんやねんな、ほんまに気分悪いやん。

「あんな、男ってな」

「彼女がいたらな」

うんうん、それから?

「キスとかしてたら…」

「と、当然次の段階へ進みたいもんやねん」

つ、次の段階ですか?

と、いうことは…

「えっぇぇぇぇ…」

「美桜、声大きい」

「あっ、ごめん…って お姉ちゃん… そ、それほんまか?」

「まぁ、大低の男はな。なぁ、桃香?」

「なぁ、お姉ちゃん」

そ、そうか…そんなもんなんかぁ。

って…私

「お、お姉ちゃん、私どうしたらええん?」

「へっ?どうしたらって言われても」

「うん。それはあんたら二人の問題やし」

「二人で考え」

突き放された。