雨宿り




…思いだした。

えっ?

そやけど…

貸した男の子…私より小さかった。

髪もこんなんと違って…

まじまじと顔を見る。

「あの時の男の子?」

頷かれた。

「えぇぇぇぇ、 う、嘘や~」

「嘘ちゃうて、あれ、俺やねん」

「い、一年で、あの可愛い子が、こんなに、イケメンになんの~さ、詐欺や~」

「はぁ?い、委員長」

「へっ」

私、今…何言うた?