「釘を打ち付けるたびに
俺の心は躍るのさ。




真夜中の森の中で
俺は悦楽の時を過ごす…」






淀んだ眼を俺に向けるんじゃない!




俺はそう言おうとしたが
金縛りにあったように何も言うことが出来ない。






一歩。




また一歩。




奴は近づいてくる。






「さてと、君の髪の毛を一本もらうよ」






無造作に奴は俺の髪の毛を
引き抜き懐に入れる。






高笑いを俺の背後で響かせる奴。