家につくなり、凜は
玄関の引き戸をがらっと開けた

「母さん!これ見て!
魚屋のおじさんがくれたよ
急いで御飯つくるからね!」

はしゃぐ凜を
母は優しく見守った

いつもより少し豪華な食事に
二人とも嬉しそうだ


「村の人はみんな優しいね
凜、お前も親切にする心を
忘れてはいけないよ」

「はい、母さんっ」




おだやかな午後は
のんびりと過ぎていく