時は、まだ刀を腰にさし、
まげを結って歩く人が
多かった頃のこと


小さな村の一角に一人の少女が
病弱な母と共に暮らしていた

少女の名前は宇京 凜

そして彼女の母の名は
宇京 凉(りょう)


貧しい暮らしだが二人で協力して
つつましくも幸せな生活を
送っていたのだ